私はフレッチャースクールで大学院生をしているのですが、ありがたいことに、色々な偶然が重なって、こちらに来てからフレッチャーだけでなくタフツ大学の学部生の友達(1年生〜3年生)が10人以上できました。みんなすごく立派でイケてる文武両道な学生です。
その中でも特に仲良しの友達が、教養科目でゴスペルの授業を取っていて、今度コンサート(発表会)やるから観に来てよ、と言うので行ってきました。
その授業の学生はなんと100人以上いて、歌声がものすごくパワフルでありながらエモーショナルで、とってもEngaging(聴衆も世界に引き込まれるというか、勇気付けられるというか、なんというか)でした。歌の力、音楽の力って、改めて本当にすごい。
そしてゴスペルなので、歌の中に「あなたには意味がある」「あなたには価値がある」「あなたは大切な存在なんだ」という歌詞のリフレインがあったりします。私は何か特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、「それはきっとそうなんだろうなぁ」なんて思ってウルっときてしまいました。
生きていると、自分は価値がある存在なんだと認めること、って難しいと感じている人が意外と沢山いるんじゃないかな、と最近思っています。かくいう私も、「自分にも(きっと多少は)価値がある」と自分で思えるようになったのは本当にごくごく最近のことです(ひどく落ち込んだ日はそれどころではありませんが笑)。
揺り籠から墓場まで概ね一貫して、正解や常識が1つに絞られがちな日本では特に、日々、否定される(と感じる)機会が多すぎる気がします。マウンティングも多いから、なぜそうなったのか、をきちんと振り返らずに表面上の矯正だけ済ませて先に進んでしまって、ガスが溜まってしまうこともわりとよくあるような気がします。そしてもちろん、それは日本だけではないとも思います。
もっとこう、1人1人がそれぞれ健全に自信を持てる世の中になれば良いなぁ。なんて思いつつまだ何もできない自分の前で、堂々とメロディーを奏でる学部生のみんなは本当に立派で、音楽の力ってすごいなぁ、音楽できる人ってかっこいいなぁ、と思わずにはいられないのです。
See you soon:)