さて、一昨日のオフィスアワーで、卒論のテーマと指導をお願いする教授が早くも仮決定したのですが、この「卒論が書ける」というのもフレッチャーに来る大きなメリットかと思います。

どの大学院も、Capstoneという卒業制作のようなものが課されることが多いのですが、公共政策大学院やMBAなどといった実務家養成系の大学院ではポリシーメモやグループプロジェクトが主で、例えばSAISやSIPAには修士論文執筆のオプションは無かったはずです。

フレッチャーのCapstoneでは修論が選べます。フレッチャーでもCapstpneをポリシーメモやグループプロジェクトにすることもできますが、多くの学生は修論執筆を選択します。修論を書くメリットは少なくとも2つあるかなと、個人的に思っています。

修論執筆のメリット1つ目は、「長い文書をまとめることで色々な力がつく」こと。

実務に際しては、論文執筆能力よりもポリシーペーパー等の要約作成能力の方が即戦力になるのは間違いないと思うのですが(フレッチャーでも通常の授業で、ポリシーペーパーの作成機会は多くあるのでご心配なく)、長い文章をまとめることでこそ、

深く考えて、深く行動して、深く理解できる

のではないか、と思うのです。本当にそうなの?と思う方はぜひ、フレッチャーの2つ上の先輩のブログ記事(こちら)もご覧ください。修士論文を含め、フレッチャーで身に付く文書作成能力について詳しく解説・考察されています。

修論執筆のメリット2つ目は、「まとめた長い文書を成果物として使える可能性がある」こと。

例えば卒業後の進路として国際機関で勤務する場合、(もちろんセクションにもよりますが)ポリシーペーパーのようなブリーフィング用の資料だけでなく、レポート等ある程度長い文書をまとめる必要が出てくることが想定されます。

また勉強しているうちに、やっぱりアカデミアの世界に行きたい(研究者になりたい)と思った場合にも、PhD受験に際してフレッチャーで書いた修論をそのまま提出できます。

というわけで、

フレッチャーではせっかく卒論が書けるので、進学に際しては深掘りしたいテーマの候補を持ってフレッチャーに来ると良いかもしれません。もちろん、来てから考えたり、来てから変更することも十分に可能ですし、修論以外を卒業制作にすることもできますので、心配はご無用です。

See you soon:)