MBA等ではインタビューはほぼ必須(Skypeもしくは現地で対面)のようですが、私の受験した国際関係大学院では、インタビューは「任意」もしくは「設定なし」のいずれかでした。設定がない場合はともかくとして、「任意」でインタビューを受けることができる場合は、ぜひインタビューを受けることをおすすめします。以下、国際関係大学院、特にフレッチャースクール 及びSAISでのインタビューについて記載します。MBA等の他の学校とは勝手が違う可能性が高いので気をつけてください。
インタビューを受けるべき理由
インタビューは「必須」であれば当然「受けなければいけないから」受けるわけですが、「任意」であっても「自分の出願書類に書いた/書く内容(人柄や強みや実績など)の補足説明ができるので(アドミッションにとっては出願者に関する情報=当該出願者を合格させて良いかについての判断材料が増えるので)」、志望度が高いなら絶対に受けるべきです。現地にわざわざ行かなくても、Skypeでも全然構いません。なお、キャンパスビジットや出張などで現地に行ける機会があるのであれば、現地で面接を受けてみましょう(世界中から出願者が集まる学校では現地でインタビューを受ける人なんてほとんど皆無のはずなので、他の出願者と差別化できます)。
インタビューの設定方法
フレッチャーとSAISはいずれも、出願する学校のホームページから申し込めました。8月頃から面接時間の枠が公開されて申込が開始されると思います。残りの枠が少なくなっていたとしても、「その場合はアドミッションが追加の枠を設定することが多い」「必要なら、アドミッションに個別に問い合わせれば自分用の枠を作ってくれる可能性が結構ある」ので、特に心配しなくても良いと思います。
なお、私はキャンパスビジット予定だったので、2校で受けたインタビューはそれぞれの学校をビジットした最終日の午後に設定しました。そうしたことで、この学校へ行きたいという熱意を示せる材料が最大限集まった状態で面接に臨めました。
インタビューの時間、相手、雰囲気
私が受けた2校とも(フレッチャーとSAIS)、インタビューはアドミッションが主催していましたが、実際のインタビュアーはアドミッションに選抜された2年目の学生で、1対1のインタビューでした。そしてインタビュー時間はそれぞれ30分と45分で、後述の通りいろいろな質問に対して答えたり、逆質問時間があったりしました。
少なくとも私が受けた2校のインタビューは、出願者をふるいにかけるようなインタビューでは一切なく、むしろ出願者の持っている良いところや、学校とマッチしているところを、なるべく多く引き出して加点しようという意図が感じられました。そのためか、また私のインタビュアーをしてくれた学生がどちらも非常に気さくなナイスガイだったからか、大変アットホームで話しやすい雰囲気でした。
但し、MBAをはじめ学校によっては、そもそも面接が必須だったり、学部長クラスの偉い人が出てきたり、全ての選考プロセスの最後にインタビューがあったりする場合もあるようですので、油断大敵です。インタビュアーに失礼のないよう、そして合格を勝ち取れるよう、しっかり準備しましょう。
インタビューで聞かれること
何が聞かれるかは人や専攻にもよると思いますし、来年以降はまた違うかもしれないですし、当然一概には言えないのですが、少なくとも下記のような問いについては準備をしておくべきです。
・将来のキャリアビジョン
・上記のきっかけとなった過去や現在の出来事。
・なぜ「今」進学したいのか。
・なぜ「この学校に」行きたいのか。
・なぜこの学校が「自分にマッチしている」と思うのか。
これらを考えるにあたって私はまず、出願先の課題エッセイに事前に取り組んでドラフトをつくっておきました=将来のキャリアビジョン等について英語でまとめておきました。その上で、オンラインでの情報収集やキャンパスビジットで得た情報を盛り込んでいきました。
参考:インタビュアーが事前にわかる場合
フレッチャーやSAISは私の受験当時、「インタビュアーが誰かは事前にわからない」が、「2年目の学生もしくはアドミッションオフィスの誰かが基本的に担当する」ことになっていたので、上記の準備を中心にしました。
しかし例えば、MITのとある先輩は受験時、全員必須のスカイプ面接に際して、事前にインタビュアーがわかった時から相手のことを徹底的に調べ上げ(偉い人だったから情報収拾は比較的容易だったそう)、丁寧に想定問答をつくったりして相手に響く面接ができるよう対応したそうです。
いずれにしても、相手を知り、己を知ることが、良いインタビューそして志望校合格への道を拓くと思います。頑張ってください。
今日はここまで。
ciao 🙂