Wasshaのランタンが使われているのは未電化地域、治安の面でも、言語の面でも、必然的にタンザニア人スタッフに同行させてもらって未電化の村を訪問するわけですが、この前は同行してくれた営業スタッフ(大学出の20代半ば、爽やかでスマートな営業マン、ファジリさん)と道中、タンザニアの開発について話しました。
タンザニアにはどうして貧しい人がたくさんいるのか、その理由は、タンザニア全土(特に田舎)において人々が「ナレッジ(知識やノウハウ等)」を持っていないからだと思うと話してくれました。ナレッジという観点でカテゴライズした時、人々は主として下記の3パターンに分けられます。
- そもそもナレッジに触れたことがない人
- ナレッジに触れたが、やらない人
- ナレッジに触れて、やってみる人
タンザニアの貧しい人々(特に田舎の人々)が、ナレッジに触れるきっかけは、やはり国際機関やNGOなどが多いようです。彼らの役割は、1の人たちにアプローチしつつ、2の人たちを動かす工夫をして、3の人たちをフォローアップしていくこととなります。そして、タンザニアに限らず、この世界を生きる人々の中で、2のカテゴリーの人たちは沢山います。
なぜ、ナレッジに触れているのに、やらないのか。ファジリさんと話をする中で原因が3つ、根本的な原因が1つ、あるという話になりました。
- シリアスに受け止めていない
- 文化や価値観の違いから受け入れられない(女性の教育とか)
- 国際機関やNGOが押し付けがましい
そしてこれらの根底にあるのは、
- 変化を恐れている
非常に納得感のある説明です。そしてこれは、タンザニアだけでなく、人間界に広く共通する課題なのではないかと思います。
変化しないものなんてないのに、変化を恐れてしまう人間という生き物。
変化に直面した時、変化を恐れて頑なに抵抗したり、変化に対応しようとしている他人の様子を静観したり(あるいは妨害したり)するのではなく、変化を受け入れて自ら対応していける人間だったり、変化をみんなで楽しめる人間に、なりたいものです。
See you soon:)