今年に入って、大変遅ればせながらLinkedInというSNSをはじめてみました。これは、若い人は絶対に使うべきだと思います。

自分のキャリアについて「主体的に」「戦略的に」考えるきっかけになる

なぜそう思ったかというと、LinkedInのプロフィールをつくることで、自分のキャリアについて「主体的に」「戦略的に」考えるきっかけになったので。

日本では未だに、一部の業界/業種/職種(例えばコンサル、投資銀行、マーケティング職、など)を除いては、考えるとしてもせいぜい新卒で就職した会社や組織の中でのポジショニングです。次はどの部署に行きたい、とか。

しかしLinkedInをつくっていると、現在の所属先の中か外かに関わらず、自分がどのポストでどんな仕事を担ってきたのか、が一目瞭然になります。

それだけでなく、自分の経歴を改めて概観したり、気になる仕事の募集要項を見てたりすることで、自分が将来やってみたい仕事と自分の現在の経歴とのGap Analysisが容易になります(あの仕事してみたいけど、こういう経験が足りないな〜、など)。つまり、主体的/戦略的なキャリア構築がしやすくなります。

ネットワーキングの糸口としても使える

更に、SNSなので、上手く使えばネットワーキングも可能ですし(同じ大学の先輩を探してコンタクトしてみたり)、仕事への応募もLinkedIn上で完結するものもあります。採用に関する色々なプラットフォームが乱立している日本ですが、LinkedInが便利で見やすいので個人的には全部LinkedInで済ませられたら相当省力化できるのにと思います。

またネットワーキングに関していえば、日本よりも日本以外の方がコネが重要であるケースが多いので、海外での就職を考えるとネットワーキングはある意味必須になります(海外でのネットワーキングは、日本の大企業でOBOGが実質的に必須だったり、リクルーター面接経由じゃないと選考ルートに乗れない企業があったりするのと近いイメージかと)。

相手に会う前に、相手の経歴を確認できる

ちなみにLinkedInもソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に分類できますが、Facebookがプライベート志向なのに対して、LinkedInはプロフェッショナル志向。欧米をはじめ(というか、日本以外の大半の)Job-hopping=転職が普通の国では、みんな使っています。ユーザー数は世界で少なくとも5〜6億人はいるようです。

そこで例えば、OBOG訪問を兼ねたランチの機会がある場合を考えてみましょう。

普通は、現在の所属部署程度までしか事前情報がないはずです。しかし相手の方がLinkedInユーザーであれば、出身大学や、過去の職歴(どの土地の、どういう組織で、どんな職務を担っていたか)もわかる可能性があります。また、個人的な表彰歴等も載せてある場合があるので、実はアマチュアのスポーツマンだったり音楽家だったりすることがわかる場合もあります。

こういった情報が事前にわかっていれば、そこから逆算した質問(自分の聞きたい/話したい話題に誘導するような質問)ができます。前職の話を聞きたいと思ったら、以前はどんなことをされていたのですかと質問すれば前職の話に持っていけますし、自分と同じスポーツの経験者であることがわかれば、敢えて趣味の話やスポーツの話を振ることで仲良くなれるかもしれません。

そんなわけでLinkedIn、おすすめです。

(参考)LinkedInをはじめるときの注意点・コツ

注意点は概ねFacebookと同じで、実名かつある程度の個人情報掲載が基本になるので、ネットリテラシーが大切です。LinkedInの場合はその性質上、履歴書をオンラインプラットフォーム上に出しているような形になります。プライバシー設定は実はわりと細かくできますが、慣れるまで初めは、とりあえず登録だけして自分の情報はほとんど何も入れずに(つまりLinkedIn上で自分の履歴書を作ったり他の人に繋がり申請を出したりする前に)、いろいろな人のプロフィールを検索して、どんな風に作れば良さそうか、とか、見てみたら良いと思います。

あとは、誰かを検索するとき、デフォルト設定だといわゆる「足跡」的なものが付きます(相手のページを見にいくと、その相手は、私がその相手のプロフィールを見たことがわかる)。これがもし嫌だなぁと思う場合=相手に知られずにこっそり見たいと思う場合は、設定を変えることで、足跡を付けずに相手のページを訪問することができます。気になる方は、活用してみてください。

See you soon:)