Fビザでの留学に際して絶対に取得しなければならないアイテムは、I20とビザです。私自身、ビザが要ることは直感的にわかりましたが、I20については当初「なにそれ」という認識でした。ビザ発給に必要なI20や、そのほかの書類(銀行の残高証明等)について理解していないと、VISA手続きの出足が遅くなるので気をつけてください(尚、フルブライターをはじめJビザの方は少し勝手が違うようですので、ご自身でご確認ください)。

また、渡米の際にも、F-1ビザとI20はセットで携行する必要がありますのでご注意ください。

(そもそも)アメリカビザの種類

アメリカビザには色々な種類がありますが、私が取得したのはF-1ビザです。これからビザを取得される方は、くれぐれもまず始めに米国大使館や米国ビザについての公式ホームページを参照していただき、ご自身が取得すべきビザの種類を確認してください。その上で、必要事項を確認してください。

以下、私の取得したF-1ビザについて書いていきますが、私と同じF-1を申請される方も、くれぐれも米国大使館や米国ビザについての公式ホームページから最新の必要事項を確認してください。本記事のあくまで「I20取得」と「F-1ビザ取得」までの「ざっくりした流れをお伝え」し、「早めの申請が必要だと理解していただく」主旨で書いています。

F-1ビザ申請には必要な書類がたくさん

ビザ申請に時間がかかる理由は、必要書類が多く、作成や取得に意外と時間がかかるためです。詳細情報は、米国大使館及び米国ビザの公式ホームページにてご確認いただくとして、ここではイメージを掴んでいただければと思います。基本的には、必要になるタイミングの順番で書いていますが、できる範囲で同時並行で進めることをおすすめします。

財政証明

  • 財政証明:銀行の残高証明や預金通帳原本もしくはスポンサーからの手紙など、学生として滞在する上で十分な資金を保持しているか証明できる書類を揃える必要があります。これは、後述のI20取得及びF-1ビザ取得の際に必要となる可能性が非常に高いこと、及び、英文(かつ場合によっては米ドル表記の)の残高証明は発行に時間がかかる(基本的には早くても1週間以上かかったり、預金者本人でないと発行ができなかったりもする)ことを意識して、一番早めに着手しましょう。

現在有効なパスポート+過去10年で発行されたパスポート

  • 現在有効なパスポート:残存有効期限に注意し、必要な場合は更新しておきましょう。
  • 過去10年間に発行された古いパスポート:私は部屋中を探して見つけましたが、部屋の中を探すのに時間がかかりました。

入学許可証 I20(アイ・トウェンティ)

  • I20:留学先機関から取得する入学許可証のようなものです。留学先機関が要求する情報の入力や提出、初めに必要な費用の支払い等が済んだのちに発行され、UPS/FedEx/DHLなどで送られてきます。こちらの書類不備や、留学先の担当者の不在、郵送事情による遅延などもありうるので、留学先担当者への最初のアクションから2~3週間以上かかる可能性があると思って依頼をすべきです(ちなみに、FビザではなくJビザで入国される方は、DS-2019の方が必要になるようなので、フルブライターの方などJビザで入国される方は気をつけてください。またJビザの方は入国目的によってはDS-7002も必要になる可能性があります)。万が一I20の発行に時間がかかりすぎてしまった場合、先に面接を受けて後日I20を大使館へ郵送するというイレギュラー対応が可能な場合がありますが、そうすると面接後から発給までに時間が余計にかかってしまいます。イレギュラー対応をしなくて済むよう、余裕を持って対応できると良いと思います。またI20は、ビザ同様、常に携行する必要があります。ビザ同様、I20もアメリカ入国の際にも必要なので、忘れずに持参してください。

特殊な証明写真

  • 証明写真1枚、及び証明写真データ(5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景白のカラー写真、眼鏡着用は不可、データ媒体については画素数指定あり):これは基本的に証明写真機では撮れません。サイズがイレギュラーであること、背景が「白」でなくてはならないこと、紙媒体だけでなくデータ媒体も必要になること、あたりが特殊なので、ビザ用写真に慣れている写真屋さんでの撮影をおすすめします。私は渋谷写真スタジオKにて、紙媒体及びデータ媒体の両方を即日(平日昼間で空いていたので所用1時間くらい)で作成してもらいました。後述のDS-160申請書に、証明写真のデータ媒体をアップロードする必要があるので、このタイミングで撮影しておきましょう。

申請書 DS-160

  • DS-160:オンラインで作成できる申請書。オンラインで作成できるのは便利であるものの、記入箇所が多くただでさえ相当時間がかかる上、システム自体もそれほど使いやすくなく、途中で中断したり再開する機能も初めて使う時はわかりづらいので、早めに取り組みましょう。作成後は、ビザ面接時に必要になるので印刷して準備しておきましょう。

SEVIS費用支払、及びSEVIS費用支払証明書

  • SEVIS費用支払証明書(レシートのコピー):SEVIS費用とは、留学に際してビザ(F-1、M-1、J-1ビザ)を取得する場合に必要になる、留学生登録システムの使用料のようなもの。ビザ申請料とは別に支払いが必要で、レシートのコピーをビザ面接に持参する必要があります。面接の数営業日前までに完了しておかないといけないので、忘れないうちにやっておきましょう。

面接予約、及び、面接予約確認ページ

  • 面接予約確認ページ:面接予約に際しては、ある程度先の日付でないと予約できないことと、DS-160などが完了していないと予約できないことに注意してください。私は、繁忙期ではなかったはずですが、1週間後の日程からしか予約ができませんでした。ちなみに、私は東京で面接を受けましたが、どの日程も朝の8時前後しか枠の設定がありませんでした。

そのほか

  • 同行家族がいる場合は、主たる申請者との関係証明:戸籍謄本、婚姻証明および出生証明など、が必要になることが考えられます。
  • また、上記以外にも書類が必要になる可能性があります。最新かつ詳細な情報は、米国大使館及び米国ビザの公式ホームページにてご確認していただき、早めに準備をしましょう

ビザ面接の注意事項

ビザ面接はそれほど緊張することもないかと思いますが、下記いくつかポイントを列挙しておきます。最新かつ詳細な情報は、必ず米国大使館及び米国ビザの公式ホームページにてご確認ください。

開始時間

予約時間ちょうどに行くと混んでいて待ち時間が長くなるので、できれば予約時間より早く行けると良いと思います。予約時間より15分前から並べます。朝が早いと思いますが頑張ってください(私の時は、東京で面接を受けましたが、朝の8時前後しか枠の設定がありませんでした)。

所要時間

人によります。また、早く入った方が待ち時間が少なくなるのは間違いないですが、番号札順で呼ばれるわけではないので(ビザ種類等によって順番が前後しているのではと推測)、自分が一体これから何分待つことになるのかは実際に自分の順番が来るまで一切わかりません。よって、朝8時前後に行っても、午前中いっぱいかかるかもしれないし、それ以上かかるのかもしれないし、私のように9時半くらいに終わる人もいるし、なんとも言えません。ビザ面接の日は、重要な予定等は入れないようにしましょう。社会人の方は、有給もしくは午前休の取得をおすすめします(但し午前休にする場合も、万一遅れた場合には午後も休める日にしましょう)。

持って行ってはいけない物

必要と言われていないものや、持ち込みができないものは、絶対に持っていかないようにしてください。大使館にはほとんどのものが持ち込み禁止されている上、カバンは身の回りのものだけを入れる非常に小さいものしか持ち込めず、持ち込み拒否された場合も預かってもらえません。大使館に着いてから、手荷物が理由で入場を拒否され、最寄駅などまでコインロッカーを探しに行って入れて戻ってくるのは時間のロスなので、避けましょう。

持ち物

必要な書類を確実に全て持って行くようにしてください。上記「持って行ってはいけない物」を踏まえて、前日までに必要なものだけをまとめておきましょう。私は、必要書類を入れたクリアファイルを入れた茶封筒と、スマホ1台と財布を入れる非常に小さなバッグ(20x15x10 cmくらい)の、2点のみ手に持って行きました。書類を封筒やクリアファイルのままで持つのがどうしても気になる方は、丸めると小さくなるエコバッグ等に書類を入れて、途中で手荷物の小さなバッグにエコバッグを丸めて入れるのもありかもしれませんが、基本的には最寄駅やそのほか近くの安全な場所に大きな荷物や不要な荷物は置いておき、「書類」「身の回りのもの(スマホ・財布等)」のみを持って、大使館へ行きましょう。

服装

基本的になんでも良いと思います。面接官や大使館員も特に気にしている様子は全くありませんでした。とはいえ、清潔感のない格好や、あまりだらしのない格好は、やめたほうが無難だと思います。

言語

英語だと思っていた方が良いですが、私は流暢な日本語を話すアメリカ人面接官にたまたま当たったので、日本語で進行しました。しかし面接官を事前に選べたりはしないですし、日本語を流暢に話す面接官が何人いるかも不明(おそらくごく少数のはず)なので、英語で話せるように準備をしておきましょう。突飛な質問はないと思うので、日常会話が成立するレベルであればまず問題ないかと思います。

面接後

後日(スムーズにいけば1週間程度、しかし余計に時間がかかる場合もあるので、時間に余裕を持って申請すること)、ビザが添付されたパスポートが郵送されてきます。

渡米に際して

F-1ビザにてアメリカから出入国(一時帰国を含む)する際は、F-1ビザが貼られているパスポートはもちろん、I20も必要になります。確実に携行するようにしましょう。また、アメリカでの入国審査ではESTAホルダーの列に並べず、ビザホルダー用の列に並ばないといけないので、列の進みが遅くわりと時間がかかります。気をつけましょう。

 

今日はここまで。

Ciao:)