UNDPイスタンブールでのインターンが始まりました。早速、ダイバーシティ溢れる同僚に囲まれて、刺激的な夏になりそうです。追い追い更新していきます。

さて、私の知る限りではこの夏、日本人フレッチャー生は私を含め少なくとも2人が国連でインターンを行います(NY、イスタンブール)。去年の夏も、日本人フレッチャー生は少なくとも2人が国連でインターンをしていました(NY、アンマン)。尚、専門分野や職歴等はそれぞれ全員バラバラで、得意分野や語学力やGPA(おそらく)等のスペックもバラバラです。

そんな4人の共通項を探れば、国連でインターンを獲得するヒントが見つかるかもしれない、と思って考えてみました。とはいえ以下、あくまで私の私見ですので、いくつもある参考材料のうちのほんのひとつ、程度に受け取っていただければと思います。

結論から書きますと、「マッチング」が重要だと私は思います。一にも二にも三にも相性。自分の将来やりたいこともそうですが、過去の経験値やそこで得た能力値、そしていま授業等で学んでいること、それらをどれだけその応募する特定のポスト(つまりそれぞれのToR=ジョブデスクリプション)と結び付けられるかが、最初の一歩(書類でパスできるか否か)と最後の一歩(その1枠に選ばれるかどうか)に非常に深く関わっているのではないかと思います。

そしてマッチングさせるための要素として、「専門分野」が不可欠になります。

スペック自体がすごい人はそれは間違いなく素晴らしいですが、こと国連でインターンを獲得するには、スペックがどんなにすごくてもマッチしていなければ受からないのだと思います。というのも、私のポストも応募段階では3桁の数の応募があったようで、そんなに応募が来ていれば(箸にも棒にもかからない状態の人もいたにはいたのでしょうが、逆に)超ハイスペ人材も一定数いたはずです。

国連インターンの機会を得ている人は共通して、戦略的&戦術的に、応募ポストを「選択」し、応募書類を「組み立て」ていたと思います。これまで国際機関勤務の先輩方に会う度に言われてきた「ToRから逆算して履歴書やカバーレター等を組み立てるべし」というアドバイスの意味がようやく完全に腹落ちしました。私は、応募ポストごとに履歴書やカバーレターを書き換えていました(もちろんフルスクラッチではありませんが、場合によってはカバーレターの半分は全く違う内容を書きました)。

また、専門分野の他に「第二外国語」や「地域のバックグラウンド」もマッチング要素としては相当使えることがわかりました。今度もう少し詳しく書きますが、例えば私のいるイスタンブール地域事務所ではロシア語話者や旧ソ連圏のバックグラウンドがある人がかなり多いです。これはいざ目の当たりにしてみると「そりゃそうか」と思うのですが、私はここに来るまではあまり気づきませんでした。

国連インターンの機会を求めている方へ、何か少しでもヒントになっていたら幸いです。

See you soon:)